あんまり誰かを崇拝するのは、君の自由を失うことだよ。
スナフキン
いつまでありがたい話を聞いているの?
タワマンに住む、ブランド物を身につける、都心から離れてスローライフを送る、高級ホテルに泊まる、全国のサウナ巡りをする、ゲームに明け暮れる。
誰でも、一度はこんな夢を見たことがあるだろう。
こういった生活をしている人たちは成功者と呼ばれることがある。
ではこんな生活を送るために、どんなアクションを起こしているだろうか?
まず多くの人は、情報収集から始めるはずだ。
Youtubeやセミナー、読書を通して成功者の話に耳を傾けていることだろう。
自分が成功したいと切に願う時、成功者の話に耳を傾け、時には助言を求める。
私もコロナが猛威を奮ってから約3年間ほど、
成功者の話を聞き、助言を求めて行動してきた。
しかし、私はこの「成功者の話を聞くこと」に違和感を感じている。
成功者の話に含まれる嘘
成功者は、自分の話を聞いてくれる人が多ければ、お金を稼げるようになる。
だから「私の話を聞いた方がいいことがありますよ」と発信する。
彼らは、マーケティングが上手い。
私たちが心の底で求めていること、話してほしいことを十分に理解して話しているのだ。
仕事が終わったら副業をしよう。残業はしないようにしよう。夢を追い続けよう。仕事ではなくライフバランスを保とう。投資をしよう。場所に捕らわれないノマドワークをしよう。
私たちの悩みを十分理解し、共感してくれた上で、解決策を提示してくれる。
「私みたいに、時間や場所に捕らわれずに働きましょう」「将来が不安なら投資をして未来に備えましょう」
こういった話を聞いても、本質は何も変わらない。
なぜか? 現代では知識の共有が恐ろしいスピードで進み、
価値ある情報は、成功者の話を聞かずとも耳に入ってくるからだ。
では、いったい我々は成功者から何を学べばよいのか?
失敗談を聞き出す
彼らのサクセスストーリーを聞く時、
我々は、彼らが順風満帆に成功したと思ってしまう。
失敗には目がいきずらくなっているのだ。
成功者から、輝かしいサクセスストーリーを聞くのではなく
その人がそこに至るまでに失敗した、泥臭く、血生臭い失敗談を聞くことが大切だと思う。
DeNAの南場陽子さんが書いた「不格好経営」にもこのことが書かれている。
同じようにして成功することはないが、同じようにして失敗する。
「どうすれば成功できるのか」ではなく、
「どう失敗する確率を減らせるか」といった考え方が重要ということだ。
サクセスストーリーは、感情の起爆剤
一概に成功者の話を批判したいわけではない。
成功者の話との向き合い方は、
・自分の興味が分からないので、話を聞いて視野を広げたい。
・サクセスストーリーを聞いて、モチベーションを上げたい。
・同じ志を持った仲間たちと繋がりたい。
という距離感で向き合うのがちょうどよいのかもしれない。
結局は、自分で考えて行動していくしかないのだ。
成功者に求めている輝かしいモノは、過去の成功である。
これから成功したいのであれば、新たに考え、新たに行動していくしかない。
まとめ
この記事で伝えたいこと
同じようにして成功することはないが、同じようにして失敗する。
アクションプラン
成功者からは、サクセスストーリーではなく、泥臭く血なまぐさい失敗談を聞き出そう。