最近、お店選びが変わったと感じる。
モノを買うことは、その企業が、お店が、人が創り出すものに
賛同することに他ならない。
自分で苦労したお金を支払うのだから
それが持つ意味はSNSの「いいね」とは比にならなほどである。
ここで、自分の環境の変化を振り返って
なぜ好みが変わったのか考えてみる。
大学生~社会人数年目までは、私は実家にいた。
もともと私は家では勉強ができず、塾へ行って勉強している人であった。
自分の作業をしようにも、テレビやベッド、家族に対する恥じらいがあり
共用のリビングのようなスペースを求めていた。
そこで私はスタバへ通っていた。
便利さや安さ(当時は200円台でコーヒーが飲めました。)を重視して。
そして同棲すると経済的にも時間的にも余裕ができる。
すると、安さや便利さだけでお店を選んでいいのか?という気持ちが芽生える。
そのお店がどんなコンセプトを持っているのかに興味がうつる。
例えばこの前、お昼休みに会社近くのパン屋さんに入ってみた。
店内には4~5種類のパンしか置いてなくて、木箱にポンと置かれているだけ。
パン屋さんにしては種類が少ないなと思っていると、
自分の前に会計をしていた男が店主と話している。
「少なくていいかなって思うんです。たくさん作ると余っちゃうし。
それに、種類が多いと作るのも正直大変で。」
と店主が笑っていた。
ああ、食品ロスのこと、作り手の誠実さ、働く人の気持ちを考えているところ。
こんなパン屋さんにお金を払いたいって思った。
何気なく過ごしていく毎日に少しこだわりを持つと、
人生が少しずつ楽しくなってくる。
ただ何となくお金を使うのではなく、応援や期待の気持ちを込めてお金を使うと
自分の価値観と向き合うことができる。
安さや便利さが求められる現代だからこそ、こうして自分の好みと向き合うことに意味があると思う。
あなたはどんなお店に”賛同”していますか?
