あなたは会社からの評価に満足しているだろうか?
・ちゃんと仕事をこなしているのに、誰も見てくれていない。
・もっと任せてほしい。任されるだけの信用を得られていないのだろうか。
・同期が昇進していくのに、俺は何が足りないんだろう。
認めてくれる人がいないと、自信がなくなるのが人間の性である。
ただ仕事をこなすだけでは、成果を出すだけも評価はされない。
では何が必要なのか?
と解決策を分かりやすくまとめてみた。
会社での評価を挙げたい人はぜひ読んでほしい。
仕事における2つの成果
あなたは、しっかりと仕事と向き合い悩んでいる。
1つ目は、実績。数字に直結する目に見える成果である。
これは仕事をする上で最低限必要になってくる。
例えば、今月の売り上げ目標を昨年比110%達成した。
とか、商談件数が昨年比+30%であった。などだ。
2つ目は、演出。周りに対して自分はこれだけやっていますというアピールである。
例えば、○○の件、こう考えて△△しました。
とか、最近○○に稼働を取られているので、△△して改善に努めています。
“演出”は、日常の報告・連絡・相談とは同じようで違っている。
| 観点 | 日常の報連相 | ②の演出 |
|---|---|---|
| 目的 | 業務を円滑に進めるための情報共有 | 自分の価値・貢献を周囲に理解させるため |
| タイミング | 業務プロセスに応じて必要な都度 | 成果が出た時・他者に印象づけたい時 |
| 内容の粒度 | 実務ベースの具体的な情報・判断事項 | 意図・工夫・価値の見せ方/全体の流れ |
| 意識すること | ミス防止、進捗管理、協業促進 | 自分の存在感、影響力、印象形成 |
| 失敗時の効果 | 問題の早期検知と修正 | なぜこうなったかを説明する備えになる |
なぜ”アピール”が必要なのか
正直、私は演出なんて社内政治に時間をかけないで、
実績だけ出していれば評価されると思っていた。
しかし、会社という組織で働く以上、”演出”は必要である。
どういうことか、
組織は1人で全部の業務をこなせないから、組織内で分業して分担して仕事を回している。
要は、人にお願いし関係者を増やして大きな仕事を回すという構図だ。
これが、完全に役割分担が決まっていればよいが実際はそうではない。
マネジメント層からすると、自分の業務+部下の成果管理となるわけで、
1人1人のプロセスや思考まで見切れない。
そのため、部下からの演出(アピール)があると、マネジメント層が楽になるのだ。
私の場合
私が所属する部門では、業務内容が多岐に渡っている。
製品企画、商談支援、マーケティング、プロモーション、運営事務局、社内推進、契約関連・・・
こういった背景で求められるのは、
社内外の調整力や他者の力を借りてプロジェクトを成功に導く力である。
しかし、多岐にわたる業務のため個人の評価が非常に難しい。
そのため、自分の意志や出した付加価値を関係者に伝える必要がある。
できない理由を深堀してみる
かっこ悪く見えるかも・・・
自分は控えめでありたい。縁の下の力持ちでありたい。
演出=不誠実(話を盛るなど)というイメージがあり、
心の奥底で抵抗感がある。
「あいつ話大げさだよね。」と背中に指をさされて言われるのを
どこかで恐れている。
言った以上は自分が責任を背負わなければ・・・
失敗した場合の責任を過度に恐れている。
言わずに置けば知らぬ存ぜぬで済むのではと思っている。
必要であれば周りにサポートを求めればよい。
自分の中だけにとどめておけば、周りからなぜ声をかけなかったのだ
という反省しかできない。
サポートを求めても失敗したのであれば、
チームとして次どうすれば失敗を避けられるかという
次への糧が手に入る。
演出に対して価値を理解していない・・・
数字や成果が全てであると個人主義、成果主義が強すぎる。
他者への演出には、発言を整理する時間などコミュニケーションコストがかかる。
このコストよりも、次の仕事に取り組むコストの方が
投資対効果が高いと判断している。
チームとして働く以上、自分の思考や行動をしっかりと相手に伝え
組織として学びを得る方が全体最適であると考えなおす。
案外、自分が取り組んできたことって、
事後になると大したことないように見える。
しかし、他者にとっては思った以上の価値をもたらす。
どうすればWin-Winとなれるのか?
演出用のフォーマットを決めておく
背景→課題→打ち手(A案、B案)→成果
定期的にコツコツみせることが重要である。
「やりすぎるとウザいが、やらないと損する」のが演出だ。
定型句を決めておく
心理的な抵抗が残るのであれば、
発言の一番最初に、癖としてまずはこれを言ってしまえばよい。
「現時点での仮説ですが、」
「この施策の意図としては、」
誰かの仮面をかぶる
それでもなお心理的な抵抗が残るのであれば、
自分の意志や考えを語るのが上手い人やアニメキャラに
なり切ってみればよい。
以下のようにして生成AIに聞いてみるのも良い。
「会社で周りに自分が取り組んでいる内容を演出することができないでいます。
自分に取って、演出は心理的抵抗があります。
そこで、アニメキャラになったふりをして演出をしたいです。
自分の好きなアニメは○○です。誰がおススメですか?」
まとめ
誤解されないため、自分の仕事をしっかりと評価してもらうために
自分の成果や貢献を周囲(特に上司や関係者)に伝わるように“見せる・伝える”こと。
単なる「報告」や「連絡」ではなく、「どう自分が関わったのか」「どう価値を生んだのか」を文脈や背景も含めて印象に残る形で示す。
自分を納得させようとすると時間がかかるので、
・演出用のフォーマットを決めておく
・定型句を決めておく
・誰かの仮面をかぶる
この3点を心掛けてみる。
なぜできないのかと悩む前に、
さっさと1回や2回やってしまおう。
